彼女たちのメシがマズい100の理由 感想

 彼女のメシがマズい!これは女の子(ヒロイン)として、かなりのディスアドバンテージですね。そんな女の子たちが主人公の周りに集まります。作品中ではMMP(メシ・マズ・ポイント)として様々な点を挙げていて、味覚音痴だったり、アレンジャーだったり。いろいろ危ないですよこれ。かと言って、変に異能モノなファンタジックにしないまま話を収めていたのは個人的に良かったです。挿絵による着想のしやすさも相俟って、不味そうに見えるところもプラスになったのかなと。
 でも、主人公。主人公だけはどうしても、物語上のウィークポイントになるのではないかと思います。ただご飯を作ってもらい、マズいからといって何をするでもなく物語だけが先行している感覚。この主人公はどんなアイデンティティがあるのやら。そのあたりがイマイチ掴めずに読み終わってしまいましたね。どちらかというと、メシマズな彼女たちを引き付け合うためだけのポイントとしてただ突っ立ってるだけのような気がしなくもないような……。このあたりは、あとがきにもあるよう続刊が出そうなので期待しようと思います。
メシがマズくてもいいので、可愛い彼女が欲しいです(悲痛な叫び
でわでわ!