憑物語 感想

憑物語

憑物語

 物語シリーズもついに13冊目となり、終わりに向けて、展開も一字一句ゆるがせにできなくなってまいりました……? 時計のくだりから、妹とのお風呂。お約束ですよね!今回の物語の重要な鍵は、やはり後回しにしてきたものを対価として清算させられるというもの。「一度でも怪異に関わったものは、怪異に引っ張られやすくなる」これまでに解決してきた問題に対し、吸血鬼の力を借りてきた暦自身が『怪異』に慣れてしまった。成れてしまった。そうなると臥煙からの無害認定から外れ、余弦などから命を狙われることになるわけですが。この先吸血鬼の力を制限された状態で、どのように暦が問題を解決していくのかがファクターと成りうるのではないでしょうか。少なくともおっきな問題が残されていることには変わりありませんからね。
 今回初登場の正弦。この人は本当に伏線だけを張っていなくなってしまった。余弦と余接との過去。度々口にする忍野メメの存在。余接が正弦を殺した際に言っていた言葉。余接(人間→化物?という意味深な言葉も残してます。西尾さんは物語を本気で終わらせにかかっているようですね。楽しみです。
 「こよこよ、おいしい?」「ふふっ。いえーい」
おい!ガハラさん! 可愛いじゃないか!衝撃的過ぎてポカーン。これは、アニメでみたい。あの千和さんボイスで。
それではではでは