ブラック・ブレット 4 感想

 ブラック・ブレットもついに4巻。前巻のラストの引きから予想すると、今回は相当に凄惨なる展開になるだろうとの予測もついていたのですが、やはり予想と期待を裏切らず残酷な展開になっていました。アルデバランによるガストレアの統制化など、人類にとっては絶望的でしかなかったり、裏の人物による怠慢がさらに展開を悪化させたりと惨事の連続でした。主人公の蓮太郎は、そんな状況に引っ張られるかの如く自分の立場を転々とされることを強要される。身近な仲間からの信頼、多勢な味方からの誹謗、国から見た英雄など様々なコントラストを内包しながら危機的状況を看破しました。乗り越えなければならないことが多すぎですね。そういうものが主人公の在処なのでしょうか?
 今巻のサブタイトルは「復讐するは我にあり」これは、蓮太郎が踏み越えていく屍に沿ってるものでしょうか。単に復讐というワードだけに囚われれば、木更さんの天童家に対する復讐を指してるとも思えますね。だんだん話の道筋が出来上がってきて、行き着く先も微かに見えてきたようで楽しみです。延珠の寿命。木更さんの復讐心。ガストレアによる世界滅亡。どれも簡単にはいかないようですね。作中の表現が映像化したら15禁か、モザイクとか入りそうです(笑

でわでわ。