生徒会探偵キリカ 3 感想 

生徒会探偵キリカ3 (講談社ラノベ文庫)

生徒会探偵キリカ3 (講談社ラノベ文庫)

 生徒会探偵キリカ3巻。講談社ラノベ文庫では一番楽しみにしているシリーズです。
 今回はいつもより規模が小さめな事件がふたつ。恋愛によるちょっとだけ素敵であり、愚かでもあるカンニング『偽装』事件。あくまで偽装であり、外側からみた行為を事実と酌量の域から見た解決法でした。また、もうひとつの事件もあくどいが、救いがある事件でした。これは割愛。強いていうなら、最近流行りのモバマスなどのソーシャルゲームを題材にした事件ですね。ぼくもはいぱーウルトラデラックスカードのキリカちゃんが欲しいれす……。
 そして今回の大目玉は、なんといっても主人公が主人公らしくなったところです。時々垣間見せる自虐を含んだ、虎徹に対する嫉妬心。郁乃さんに言われた「天王寺虎徹がもう一人増えてまうようなもんや」 真央先輩の占いによる日影の虎徹への間接的な戦線布告。前々からの朱鷺子さんからのアピールもここに理由があったりするのではと思います。また、薫くんへの占いで「彼は、あなたの忠実で有能な部下になるわ」これは日影の部下、すなわち虎徹と戦うための駒としての適正を問われたのかと。虎徹は相手の駒を揃える準備をしてるのかなとちょっと想像してみたり。日影には勝てないことはないというプライドが少なからずあるのでしょう。戦場は次期総選挙ですかね?? 

ではでは▲ノ・ω・)▲