やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。 7巻 感想

やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。 / 7 ドラマCD付き限定特装版 (ガガガ文庫)

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やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。 (7) (ガガガ文庫)

やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。 (7) (ガガガ文庫)

 待ちに待って読み終えた7巻。前巻では自分を犠牲に問題を打開していった八幡。一部に認められようとも、多勢に折り合いを付けられ"受け入れられる"というのを実感しています。
 待ちに待った修学旅行!行くことよりも、行く前の計画をたてることが楽しいってよくあるよね。……えぇ。仲の良い人がいる人達にとってはね。やっぱりクラスにも鼻つまみ者はいるわけで、それが自身であることが何よりも納得できて。極力他人と関わらないことを自分に課すことでそれを回避しようとしています。何よりも人の痛みに敏感であるが故に、自分の痛覚が麻痺しているように感じられます。今回も同じく人間関係の柵に巻き込まれる形になったのですが、解決策に窮する奉仕部は八幡の策に無理やり乗ることに。前巻は八幡1人、今巻は八幡含め周りにも多少なりとも遺恨を残しつつ解決します。
 6,7巻を通して八幡の成長を見られない。何を持って成長というのかは自分もわからないですが、自分を大事にできていないに尽きます。見ていて辛いです。ゆきのんの「……あなたのやり方、嫌いだわ」という言葉と、ガハマさんの「人の気持ち、もっと考えてよ……」という言葉。見開き1ページを利用した奉仕部の構図がとても悲痛さを漂わせます。ゆきのん途中でいい表情してましたよ!その後のあの表情がまた……。奉仕部において八幡の立ち位置を変えてくれる存在が今後どのような展開をみせてくれるのかが楽しみです。
 エピローグ?での八幡と海老名さんとの会話が今回の見所なのではと思います。二人の会話に今回の話から次へ繋げる引きがすごく印象に残りましたまる